2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
今回は、朝鮮人街道が江戸幕府の街道政策においてどのような位置づけであったのかを考えたい。 まず前提として、幕府の管轄していた街道の区分を確認しておくと、 Ⅰ 道中奉行の管轄していた五街道およびその附属街道 Ⅱ 勘定奉行が地元領主を通じて取り扱った…
前回、朝鮮人街道は下街道(巡礼街道、信長の整備した佐和山城から安土城へ向かう街道)をもとに、江戸時代初期に整備されたことを示した。 今回は、江戸時代初期に整備された経緯を考える。 これを考えはじめたきっかけは、慶長12年(1607)の第1回通信使…
前回、 朝鮮人街道およびその前身街道は、整備された段階として次の3つに区分できることを示した。 中世段階(信長による整備以前) 織田信長による整備 江戸時代初期の整備 1は、彦根山に築城する以前、霊場として寺院が建ち並んでいた時期に、参詣者が彦…